Kubernetesクラスタざっくり解説
2021.10.11
2024.03.24
Kubernetes
Control PlaneNode
はじめに
Kubernetesクラスタとそこで動くコンポーネントについてざっくりまとめていきます。
Kubernetesクラスタとは
Kubernetesクラスタとは、ワーカーマシンであるノード(Node)の集合です。
Kubernetesクラスタには以下のようなものが含まれています。
ワーカーノード
:アプリケーションワークロードのPodを実行コントロールプレーン
:ワーカーノードとPodを管理
Kubernetesのドキュメントより
Control Plane
コントロールプレーン(Contorol Plane)は、クラスタのワーカーノードとPodの管理をします。
コントロールプレーンは以下のコンポーネントで構成されます。
コンポーネント | 説明 |
---|---|
kube-apiserver | Kubernetes APIを外部に提供するコントロールプレーンのフロントエンド。 他のコンポーネントはkube-apiserverを介して動く。 |
etcd | ノードやクラスタなどの情報を保存する。 |
kube-scheduler | 新しく作成されたPodが実行されるノードを決定する。 実行されるノードはPodのリソース要求などをもとに決定する |
kube-controller-manager | ノードコントローラやレプリケーションコントローラなど各種コントローラを実行、管理する。 |
cloud-controller-manager | クラウドプロバイダー固有のコントローラのみを管理する。 |
Control PlaneとMaster Node
Kubernetesを調べているとマスターノードとコントロールプレーンの関係性がわからなくなっていましたが、Kubernetesのドキュメントに以下のように記載されていました。
- Control Plane
The hosts running these components were historically called masters.- Master
Legacy term, used as synonym for nodes hosting the control plane.
Glossary
Production-Grade Container Orchestration
Glossary
Production-Grade Container Orchestration
つまり、コントロールプレーンを実行しているのがマスターノードになります。 今はレガシーな呼び方のようなので、マスターノードとは呼ばずコントロールプレーンと呼ぶのが良さそうです。
Node
ノード(Node))は、Kubernetesのワーカーマシンであり、ワークロードを実行するのをワーカーノードと呼ばれます。
ワーカーノードは以下のようなコンポーネントが実行されます。
コンポーネント | 説明 |
---|---|
kubelet | 各ノードで実行されるコンテナの起動や削除を管理するエージェント。 |
kube-proxy | クラスタ内外の通信を処理するネットワークプロキシ。 |
コンテナランタイム | Dockerやcontainerdなどのコンテナを実行するソフトウェア。 |
参考
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