ローカルでPrometheusとGrafanaでダッシュボード作成してみる

2021.12.11
2024.03.24
監視
GrafanaPrometheus

はじめに

今回は、ローカルでPromethesとGrafana動かし、メトリクスの可視化をしてみたいと思います。

PrometheusとGrafana

Prometheusは、メトリクス管理ツールです。

詳しくは、下記で解説しています。

【監視入門】とりあえず使ってみるPrometheus

【監視入門】とりあえず使ってみるPrometheus

はじめに 本記事では、Promethesについてざっくり解説して、実際に簡単な監視をしてみたいと

Grafanaは、データ可視化ツールです。

Prometheusの可視化ツールとしてよく使われています。

Grafana: The open observability platform | Grafana Labs

Grafana: The open observability platform | Grafana Labs

Grafana is the open source analytics & monitoring solution for every database.

PrometheusとGrafanaの起動

まずは、PrometheusとGrafana、そして監視対象のnode-exporterをDocker Composeで構築します。

docker-compose.yml

docker-compose.ymlは以下の通りです。

1version: '3'
2services:
3  prometheus:
4    image: prom/prometheus
5    volumes:
6      - ./prometheus.yml:/etc/prometheus/prometheus.yml
7    ports:
8      - '9090:9090'
9  grafana:
10    image: grafana/grafana
11    ports:
12      - "3000:3000"
13  node-exporter:
14    image: quay.io/prometheus/node-exporter
15    ports:
16      - 9100:9100
17    volumes:
18      - ./proc:/host/proc
19      - ./sys:/host/sys
20      - ./rootfs:/rootfs

prometheus.yml

また、Prometheusの設定ファイルであるprometheus.ymlも作成します。

node-exporterのIPアドレスはローカルPCのIPアドレスになるので、ifconfigなどでIPアドレスを調べて追記してください。PrometheusからみるとlocalhostはPrometheus自身になるので、node-exporterのIPアドレスをlocalhostにすると通信できないので注意してください。

1global:
2  scrape_interval: 15s
3  external_labels:
4    monitor: 'codelab-monitor'
5scrape_configs:
6  - job_name: 'node'
7    scrape_interval: 5s
8    static_configs:
9      - targets: ['<PCのIPアドレス>:9100']

コンテナ起動

必要なファイルは以上なので、コンテナを起動します。

1docker-compose up -d

Grafanaにログイン

http://localhost:3000からGrafanaにアクセスできます。

初回は下記でログインすることができます。

  • Username: admin
  • Password: admin

データソースの設定

ログインができたらデータソースの設定をします。

「Data Source」をクリックします。

「Add data source」をクリックします。

データソースの中からPrometheusを選択します。

PrometheusのURLを設定します。

URLとするのは、docker-compose psで確認できるPrometheusの名前を使用します。下記の場合は、http://prometheus-grafana-sample_prometheus_1:9090になります。

1docker-compose ps
2NAME                                        COMMAND                  SERVICE             STATUS              PORTS
3prometheus-grafana-sample_grafana_1         "/run.sh"                grafana             running             0.0.0.0:3000->3000/tcp
4prometheus-grafana-sample_node-exporter_1   "/bin/node_exporter"     node-exporter       running             0.0.0.0:9100->9100/tcp
5prometheus-grafana-sample_prometheus_1      "/bin/prometheus --c…"   prometheus          running             0.0.0.0:9090->9090/tcp

URLの設定ができたら「Save & test」をクリックして、「Data source is working」と出てきたら設定完了です。

ダッシュボードの作成

次に簡単なダッシュボードをしてみます。

まずは「Create」からダッシュボードの新規作成をします。

ダッシュボードの作成が始まるので、ここから自由にパネルなどを追加してダッシュボードを作成していきます。

とりあえず「Add a new panel」から新しいパネルを追加します。

パネルの設定画面になるので、PromQLを使ってPrometheusのメトリクスからデータを可視化します。その他、パネル名など様々な設定が可能です。

ここではrate(node_cpu_seconds_total{mode="system"}[1m])を設定しています。

他にもパネルなどを追加してダッシュボードをカスタマイズできます。

最後にダッシュボードを保存すれば完了です。

ダッシュボードのインポート

Grafanaでは、様々なダッシュボードが公開されており、インポートすることで簡単にダッシュボードの作成が可能です。

Grafana dashboards | Grafana Labs

Grafana dashboards | Grafana Labs

Browse a library of official and community-built dashboards.

今回は、node exporter用のダッシュボードをインポートしてみます。

Node Exporter Full | Grafana Labs

Node Exporter Full | Grafana Labs

公開されているページからIDをコピーしておきます。

「Import」からダッシュボードのインポートが可能です。

先ほどコピーしたIDを貼り付け、「Load」をクリックします。

データの取得先としてPrometheusを選択して、「Import」をクリックします。

これでダッシュボードのインポートが完了です。

まとめ

  • GrafanaでPrometheusのメトリクスの可視化ができる
  • ダッシュボードのインポートができる

参考

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Masa

都内のIT企業で働くエンジニア
自分が学んだことをブログでわかりやすく発信していきながらスキルアップを目指していきます!

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