KCNA受験体験記
はじめに
KCNAを受験して合格することができたので、合格までの体験記としてまとめたいと思います。
KCNAは、まだ比較的新しく、日本語での情報が少なかったので、何かしら参考になれば幸いです。
KCNAとは
KCNA(Kubernetes and Cloud Native Associate)、CNCFとLinux FoundationによるKubernetesとクラウドネイティブに関する資格です。
レベルとしては入門レベルで、CKAやCKADを取得する人を対象としています。
Kubernetes と Cloud Native Associate (KCNA) | Linux Foundation 教育
Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA) 試験を受けて、Kubernetes の基礎的な知識とスキルを証明します。
Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA)
The Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA) exam demonstrates a user’s foundational knowledge and skills in Kubernetes and the wider cloud native ecosystem. The KCNA is a pre-professional…
特徴
試験形式
: 選択式試験時間
: 90分出題数
: 60問合格ライン
: 75%有効期間
: 3年受験料
: $250受験形式
: オンライン言語
: 英語
一度落ちてしまっても1回までは再受験が可能です。
試験範囲
試験範囲は下記の通りです。(公式より)
- Kubernetes基礎 46%
- Kubernetesリソース
- Kubernetesのアーキテクチャ
- Kubernetes API
- コンテナ
- スケジューリング
- コンテナ オーケストレーション 22%
- コンテナ オーケストレーションの基礎
- ランタイム
- セキュリティ
- ネットワーク
- サービスメッシュ
- ストレージ
- クラウド ネイティブ アーキテクチャ 16%
- 自動スケーリング
- サーバーレス
- コミュニティとガバナンス
- 役割とペルソナ
- オープンスタンダード
- クラウド ネイティブの可観測性 8%
- テレメトリと可観測性
- Prometheus
- コスト管理
- クラウド ネイティブ アプリケーションの配信 8%
- アプリケーション配信の基礎
- GitOps
- CI/CD
Kubernetesとコンテナを中心として、PrometheusなどのモニタリングやCI/CDについてまで、クラウドネイティブに関する内容が幅広く範囲とされています。
受験方法
受験方法はオンライン形式になります。
受験する場所はプライベートな空間である必要があるため、私の場合は自宅では受験が難しく、下記のレンタルスペースで受験しました。
https://www.instabase.jp/
細かい受験場所の条件は下記に載っています。
Important Instructions: KCNA | T&C DOCS (Candidate Facing Resources)
試験開始まで
当日の試験開始までの手順は下記のようになります。30分前から試験ページに入ることができます。
- 身分証の撮影
- 周囲やテーブルの上などの撮影
- 自身の撮影
- 試験官の割り当て待ち
- 試験官による受験中の注意点などの確認
- 試験開始
周囲の撮影や試験官の割り当てなどに時間がかかるので、試験開始までは20分ぐらいはかかると思います。
言語は英語なので、試験官とのやりとりも英語です。ただ、やりとりはチャットのみで、主に試験についてのアナウンスがメインになるので、英語が読めれば問題ないと思います。
また、私の場合、身分証として免許証を提示したのですが、英語で名前が書かれた身分証の提示も求められたので、クレジットカードの名前も提示しました。
勉強方法
私は下記を利用して勉強しました。Linux Foundationが用意しているトレーニングコースで、試験と合わせると安く購入できます。
Kubernetes and Cloud Native Essentials (LFS250) | Linux Foundation Education
クラウド ネイティブ テクノロジーの概要を理解し、コンテナー オーケストレーション システムを実装および保守する方法を学びます。
また、このコースにはクイズが用意されていますが、似たような問題も試験で出てきました。
このコースの内容を隅々まで理解できていれば、問題はない印象でした。
出題イメージ
いくつか出てくる問題のイメージを紹介したいと思います。(実際に出てきた問題とは異なります)
利用可能なKubernetesオブジェクトの一覧を取得できるコマンドはどれか
- kubectl api-resources
- kubectl resources
- kubectl api
- kubectl objects
エラーの数を表すのに利用するのが適切なPrometheusメトリックタイプはどれか
- Counter
- Gauge
- Summary
- Histogram
CNCFは何の略称か
- Cloud Native Computing Foundation
- Cloud Native Container Foundation
- Container Native Computing Foundation
- Cloud Native Control Foundation
参考
- Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA) | Cloud Native Computing Foundation
- Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA) Exam | Linux Foundation
- KubernetesとCloudNativeEssentialsトレーニングコース| Linux Foundation
- Important Instructions: KCNA - T&C DOCS (Candidate Facing Resources)