KCNA受験体験記

2022.03.27
2024.03.24
Kubernetes
KCNA資格

はじめに

KCNAを受験して合格することができたので、合格までの体験記としてまとめたいと思います。

KCNAは、まだ比較的新しく、日本語での情報が少なかったので、何かしら参考になれば幸いです。

KCNAとは

KCNA(Kubernetes and Cloud Native Associate)、CNCFとLinux FoundationによるKubernetesとクラウドネイティブに関する資格です。

レベルとしては入門レベルで、CKAやCKADを取得する人を対象としています。

Kubernetes および Cloud Native Associate (KCNA) | Linux Foundation

Kubernetes および Cloud Native Associate (KCNA) | Linux Foundation

Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA) 試験を受けて、Kubernetes の基礎的な知識とスキルを証明します。

Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA)

Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA)

The Kubernetes and Cloud Native Associate (KCNA) exam demonstrates a user’s foundational knowledge and skills in Kubernetes and the wider cloud native ecosystem. The KCNA is a pre-professional…

特徴

  • 試験形式: 選択式
  • 試験時間: 90分
  • 出題数: 60問
  • 合格ライン: 75%
  • 有効期間: 3年
  • 受験料: $250
  • 受験形式: オンライン
  • 言語: 英語

一度落ちてしまっても1回までは再受験が可能です。

試験範囲

試験範囲は下記の通りです。(公式より)

  • Kubernetes基礎 46%
    • Kubernetesリソース
    • Kubernetesのアーキテクチャ
    • Kubernetes API
    • コンテナ
    • スケジューリング
  • コンテナ オーケストレーション 22%
    • コンテナ オーケストレーションの基礎
    • ランタイム
    • セキュリティ
    • ネットワーク
    • サービスメッシュ
    • ストレージ
  • クラウド ネイティブ アーキテクチャ 16%
    • 自動スケーリング
    • サーバーレス
    • コミュニティとガバナンス
    • 役割とペルソナ
    • オープンスタンダード
  • クラウド ネイティブの可観測性 8%
    • テレメトリと可観測性
    • Prometheus
    • コスト管理
  • クラウド ネイティブ アプリケーションの配信 8%
    • アプリケーション配信の基礎
    • GitOps
    • CI/CD

Kubernetesとコンテナを中心として、PrometheusなどのモニタリングやCI/CDについてまで、クラウドネイティブに関する内容が幅広く範囲とされています。

受験方法

受験方法はオンライン形式になります。

受験する場所はプライベートな空間である必要があるため、私の場合は自宅では受験が難しく、下記のレンタルスペースで受験しました。

レンタルスペースを探すならインスタベース

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細かい受験場所の条件は下記に載っています。

Important Instructions: KCNA | T&C DOCS (Candidate Facing Resources)

Important Instructions: KCNA | T&C DOCS (Candidate Facing Resources)

試験開始まで

当日の試験開始までの手順は下記のようになります。30分前から試験ページに入ることができます。

  1. 身分証の撮影
  2. 周囲やテーブルの上などの撮影
  3. 自身の撮影
  4. 試験官の割り当て待ち
  5. 試験官による受験中の注意点などの確認
  6. 試験開始

周囲の撮影や試験官の割り当てなどに時間がかかるので、試験開始までは20分ぐらいはかかると思います。

言語は英語なので、試験官とのやりとりも英語です。ただ、やりとりはチャットのみで、主に試験についてのアナウンスがメインになるので、英語が読めれば問題ないと思います。

また、私の場合、身分証として免許証を提示したのですが、英語で名前が書かれた身分証の提示も求められたので、クレジットカードの名前も提示しました。

勉強方法

私は下記を利用して勉強しました。Linux Foundationが用意しているトレーニングコースで、試験と合わせると安く購入できます。

Kubernetes とクラウド ネイティブの基本 (LFS250) | Linux Foundation

Kubernetes とクラウド ネイティブの基本 (LFS250) | Linux Foundation

クラウド ネイティブ テクノロジーの概要を理解し、コンテナー オーケストレーション システムを実装および保守する方法を学びます。

また、このコースにはクイズが用意されていますが、似たような問題も試験で出てきました。

このコースの内容を隅々まで理解できていれば、問題はない印象でした。

出題イメージ

いくつか出てくる問題のイメージを紹介したいと思います。(実際に出てきた問題とは異なります)

利用可能なKubernetesオブジェクトの一覧を取得できるコマンドはどれか

  • kubectl api-resources
  • kubectl resources
  • kubectl api
  • kubectl objects

エラーの数を表すのに利用するのが適切なPrometheusメトリックタイプはどれか

  • Counter
  • Gauge
  • Summary
  • Histogram

CNCFは何の略称か

  • Cloud Native Computing Foundation
  • Cloud Native Container Foundation
  • Container Native Computing Foundation
  • Cloud Native Control Foundation

参考

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Masa

都内のIT企業で働くエンジニア
自分が学んだことをブログでわかりやすく発信していきながらスキルアップを目指していきます!

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