【第2回GCPで始めるWordPress】CloudflareでCDNとhttps化

2021.06.06
2024.03.24
WordPress
CDNCloudflareDNSGCPhttps

はじめに

「GCPを利用してWordPressでブログを始めるまでにやること」の第2回になります。

今回は、ドメインを取得し、Cloudflareを利用してCDNとDNSの設定、https化までを紹介します。

構成

最終的な構成は以下のようになります。 今回はCloudflareの部分の構築になります。

Cloudflareとは

まずは今回利用するCloudflareというサービスについて説明します。

Cloudflareとは、CDNサービスになります。また、CDNだけでなく、セキュリティ、パフォーマンス、信頼性を高めるオプションも利用することができます。

今回はCloudflareを利用し、CDNサービスとしてパフォーマンス向上、DNS登録、https化をしたいと思います。

CDNとは

CDN(Content Delivery Network)とは、Webサイトなどのコンテンツを効率的にユーザに配信できるようにするための仕組みです。

ユーザがWebサイトにアクセスしようとすると、本来コンテンツを配信するはずのオリジンサーバではなく、キャッシュサーバ(エッジサーバ)がWebサイトのコンテンツを配信します。キャッシュサーバはオリジンサーバにWebサイトのコンテンツを取りにいきユーザに配布します。

CDNを利用することで、レスポンスが早くなり、オリジンサーバの負荷も抑えることができるようになります。

今回の場合、キャッシュサーバがCloudflare、オリジンサーバがGCPで構築したVMとなります。

ドメインの取得

Cloudflareを利用する前に、まずは独自ドメインを取得します。

ここでは、お名前.comからドメインを取得します。お名前.comであれば1円からドメインの取得が可能です。

以降の手順もお名前.comでドメインを取得した想定として説明します。

ドメイン取得は最安値0円~|ドメイン取るならお名前.com

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お名前.comは国内最大級のドメイン公式登録サービスです。ドメイン登録実績3200万件を超えました。人気の.com .net .jpドメインを含め620種類のドメインを取り扱っております。

Cloudflareの利用

ここからCloudflareを利用して、DNSの設定とhttps化をおこなっていきます。

登録

まずはCloudflareに登録します。

unknown link

プランは無料にしておきます。

サイトの追加

Cloudflareの登録が完了したら、次にWebサイト(ドメイン)の登録をします。

先ほどお名前.comで取得したドメインを入力します。

サイトを追加するとプランの選択画面になるので、無料プランを選択します。

DNS設定

サイトの追加が完了すると、既存のDNSレコードのスキャンが開始されます。

この場合はお名前.comで登録されていたデフォルトのDNSのレコードがスキャンされることになります。

スキャンが完了したら、お名前.comのDNSサーバに登録されていたとみられるAレコードにWordPressのIPアドレスではないものが登録されているので削除しておきます。

WordPressサーバのIPアドレスのAレコードを追加します。

Aレコードの追加が完了したら、DNSサーバの変更をします。

現状はお名前.comのデフォルトで設定されているDNSサーバで名前解決をしているので、CloudflareのDNSサーバに変更します。

まずはCloudflareのDNSサーバを確認します。

お名前.com Naviにログインして「ドメイン」->「ドメイン設定」->「ネームサーバ設定」でDNSサーバの変更をします。「その他」から先ほど確認したCloudflareのDNSサーバを追加します。

お名前.comでDNSサーバの変更をしたらCloudflare側で「完了しました、ネームサーバをチェックしてください」をクリックします。

以上でDNSの設定が完了です。 設定が完了すると、nslookupでWordPressサーバのIPアドレスを確認するとCloudflareのIPアドレスが返ってくるようになります。

https化

DNSのチェックが完了すると、クイックスタートが開始されます。ここでhttps化をしてしまいます。

「HTTPSの自動リライト」と「常にHTTPSを使用」をONにします。「保存」をクリックして設定していきます。

「終了」をクリックして設定を反映させます。

プラグインの追加

最後に、WordPress側でCloudflareのプラグインを追加します。

まずはインストールします。

インストールが完了したら、設定からサインインします。

サインインにはAPIキーが必要です。APIキーはCloudflareの管理画面のプロフィールから確認できます。

サインインが完了したらプラグインの導入は完了です。

アクセスしてみる

Cloudflareの設定が完了すると「https://ドメイン」でアクセスできるようになります。

こんな時は?

エラーがでてアクセスできない事象があったので、その時の対処法をまとめておきます。

"ERR_SSL_VERSION_OR_CIPHER_MISMATCH"エラーが出る

Cloudflareの設定後、WordPressにアクセスすると「ERR_SSL_VERSION_OR_CIPHER_MISMATCH」というエラーがでてアクセスできない事象が発生しました。

このエラーの解決策は以下のサイトでまとめられていますが、私は時間をあけてアクセスしたらエラーが出なくなりました。 解決策の中にも「Wait 24 hours, in most cases, this is a timing issue」とあるので時間をあけてみるのがいいかと思います。

unknown link

522エラーが出る

WordPressにアクセスすると522エラーになることがありました。

こちらはお名前.comで取得したドメインのデフォルトで設定されていたAレコードが残ったまま、新しいAレコードを追加したのが原因のようでした。 お名前.comで登録されていたデフォルトのAレコードを削除したところ出なくなりました。

まとめ

  • ドメインの取得
  • CloudflareでCDNとDNS設定とhttps化

次はCloud Storageの利用になります。

【第3回GCPで始めるWordPress】Cloud Storageの利用

【第3回GCPで始めるWordPress】Cloud Storageの利用

はじめに 「**GCPを利用してWordPressでブログを始めるまでにやること**」の第3回に

参照

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Masa

都内のIT企業で働くエンジニア
自分が学んだことをブログでわかりやすく発信していきながらスキルアップを目指していきます!

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